ゲノムデータ解析支援センターについて


多様なゲノムデータの情報解析を支援します。

最先端のバイオインフォマティクス技術を駆使して、NGSデータに代表される大量のゲノム・トランスクリプトームデータから生物学的に重要な情報を抽出するための情報科学的解析を支援します。

次世代シーケンシング(NGS)技術の発展によってDNAシーケンサーのスループットは飛躍的に向上し、生命科学の幅広い分野で塩基配列レベルでの研究解析が盛んに行われるようになってきました。いまやモデル生物だけではなく、あらゆる生物種を対象に、新規(de novo)ゲノムシーケンスやリシーケンス(変異解析)、トランスクリプトーム解析、メタゲノム解析といった多様な配列解析が、NGSを用いて行われています。しかし、DNAシーケンサーが出力してくれるのは、あくまで塩基配列の断片データでしかありません。しかもそのデータ量は、一個体分でもゲノムサイズの何十倍、何百倍に達するほど膨大です。このような配列データを効率的に解析し、目的に応じた結果を正しく得るためには、生物学の知識に加えてバイオインフォマティクスの知識と技術が不可欠です。

2016年4月に設置されたゲノムデータ解析支援センターでは、大量のゲノムデータを迅速かつ高精度に解析するための情報科学技術の研究開発や、最先端の手法を用いた実データの解析支援、またそのための人材の育成といった活動を通して、ゲノム科学の推進に貢献していきます。